クロスの張替えに向かない季節ってある?時期と費用について解説

クロスの張替えに向かない季節ってある?時期と費用について解説

クロスの張替えに向かない季節はあるのでしょうか。
クロスの張替えについてタイミングや費用について解説するので参考にしてください。

クロスの張替えに向かない季節は?

クロスの張替えに向かない季節はありません。1年を通してクロスの張替えは可能です。
ただし気温や湿度によって、以下の点で気をつける必要があります。

  • パテの乾燥
  • 専用糊の接着力
  • クロスの固さ

パテの乾燥

梅雨時期や雨の日に湿度が高いと下地をつくるために施工するパテが乾燥しにくいという問題があります。
クロスの張替えでは、古いクロスを剥がしたあとに新しいクロスの仕上がりを良くするために下地をできるだけ平滑にする目的でパテを施工します。パテが乾燥してからでないと新しいクロスが張れないので、湿度が高いときにはエアコンなどを利用してパテが乾燥しやすい工夫をする必要があります。

専用糊の接着力

夏に気温が高いと張替えにつかうクロス用の糊が、すぐに乾いてしまう点に気をつけなければいけません。糊の乾燥が早いとクロスの仕上がりに影響がでます。接着力に問題が出るため、工事後すぐにクロスのつなぎ目が剥がれてきたり、クロスの一部に膨らみが発生することがあります。気温が高い季節には、濃いめに調整した糊を専門業者は、使用します。

クロスの固さ

クロスは気温や湿度によって膨張や収縮をします。冬に気温が低いと収縮して固くなるので施工しにくくなります。あまりに気温が低いとエアコンなどを使って施工環境を調整する必要があります。

季節に応じてパテや糊、環境を調整して施工する必要がありますが、季節に関係なくクロスの張替えは可能です。

クロス張替えのタイミングはいつ?

それでは、クロスの張替えはどのタイミングで検討するといいのでしょうか。クロスの寿命は、5~10年といわれます。ご自宅のクロスに下記の劣化症状がみられるのであれば、張替えを検討してもよいタイミングです。

色褪せ、日焼け

年数が経ったクロスは紫外線などの影響で色が褪せてしまったり、日焼けしてしまいます。
また、たばこのヤニや油汚れなどがこびりついてしまうなど、部屋全体に劣化や汚れが目立つのであれば張替えを検討してよい時期です。

剥がれ、浮き

クロスの剥がれや浮きが目立ってきたのであれば、張替えを検討しましょう。
気温や湿度の影響によってクロスは膨張と収縮を繰り返しているので、年数が経つとどうしても剥がれたり、浮きが発生することがあります。
ただし、剥がれや浮きの原因が結露の影響による場合は、張替え後、数年で剥がれてくる可能性があります。あまりにひどい状況の場合は、断熱性能を高めるリフォームを検討したうえでクロスの張替えを検討する必要があるでしょう。専門業者に相談するようにしてください。

カビの発生

カビの発生が目立つときにも張替えを検討するタイミングといえますが、カビの発生についても原因がどこにあるのか調査してください。結露による影響が考えられます。カビの発生がひどい場合は、専門業者に相談してからクロスの張替えを検討してください。

クロス張替えのメリット

クロスを張り替えにはメリットがあります。
クロスを張り替えただけで、部屋全体の印象を大きく変えることができます。明るく気持ちの良いお部屋にすることができます。そのうえで、防臭や汚れに強いといった機能が追加されているクロスがあります。使用目的に合わせたクロスを選ぶことで快適な空間をつくることができます。

クロス張替え費用の目安

クロス張替え費用は、使うクロスのグレードで大きく変動します。リフォームで使う主なクロスの張替え費用は以下のとおりです。

クロスの種類

一般的なビニルクロス 1000円/㎡~1800円/㎡ 色柄、機能面の種類が豊富
量産ビニルクロス 800円/㎡~1000円/㎡ 色柄、機能面が限られる

張替え面積が小さい場合は、単価計算ではなく材料代と施工費という計算になるので注意してください。
アクセントになる壁をつくりたいので、輸入品のクロスを使用したいという方もいるでしょう。クロスの張替え費用が思っている以上に高額になることがあるので、業者に見積りを依頼してから張替えを検討してください。