ダイノックシートを使う際の注意点

ダイノックシートを使う際の注意点

ダイノックシートはインテリアや外装のリフォームに使われる粘着性のあるシートです。美しさや多様な柄、色、質感のバリエーションが豊富で、DIYなどで人気があります。ダイノックシートの使い方は比較的簡単ですが、注意すべき点もあります。以下に、ダイノックシートを使う際の注意点をいくつか紹介します。

適切な表面の選択

ダイノックシートを貼る表面は、滑らかで汚れていない、油や埃、水分がついていないか注意する必要があります。また、壁紙の上に直接貼る場合は、剥がれている部分や、既存の壁紙が段差のある場合には、修正をする必要があります。

断熱材に使わない

ダイノックシートは断熱材に使用することはできません。断熱材に貼ると、熱で溶けたり剥がれたりすることがあります。

湿度の高い場所に使わない

湿気の多い場所や水のかかる場所には使えません。水気に弱く、接着力が低下することがあります。

剥がす場合の注意

ダイノックシートを剥がす場合は、徐々に剥がしていく必要があります。急に剥がすと、壁紙や壁の表面を傷つけることがあります。また、熱風で剥がす場合は、周囲のものが溶けたり変形することがあるため、注意が必要です。

室温や気温

貼る場所の温度が低い場合、ダイノックシートの接着力が弱くなることがあります。また、高温の場合には剥がれることがあるため、温度の管理が必要です。

ダイノックシートが貼れない素材は?

木材(ムク材)、金属(銅・真ちゅう・鉛・錫)、プラスチック(軟質塩ビ・ポリエチレン・ポリプロピレン・ナイロン・ゴム類・シーリング剤)などが挙げられます。

ダイノックシートは表面に凹凸がある場合や、油分やシリコン等が含まれる素材には貼り付けができません。また、多孔質な素材に貼り付ける場合には、素材に合わせた下地処理が必要となります。
そのため、ダイノックシートを貼る前には素材に合わせた下地処理が必要で、施工に適さない素材の場合は業者に相談をすることをおすすめします。

ダイノックシートの原料は?

ダイノックシートは、塩化ビニルを基材としています。フィルム表面には、石粉を主成分とする合成樹脂の表面加工層が施されています。

この表面加工層により、石材や木材などの質感や風合いに似せることができます。また、塩化ビニルは、耐久性や耐候性に優れており、屋内や屋外など、様々な用途に利用されています。

ダイノックシートの剥がし方

ダイノックシートを剥がす方法は、以下の手順で行うことができます。

はがす箇所を温める:ドライヤーやヒートガンなどで、はがす箇所を温めます。温めることで接着力が弱まり、剥がしやすくなります。

端を持ち上げる:温めた箇所の端を爪楊枝やピンセットで持ち上げます。端を持ち上げたら、シートが剥がれる方向に力をかけます。

残りの部分をはがす:端から少しずつ、シートをゆっくりと剥がします。剥がした部分が固くなってしまった場合は、再度温めてから剥がします。

接着剤を取り除く:シートが剥がれた後は、残った接着剤を取り除きます。シートが貼られていた部分に適したクリーナーや溶剤を使用し、柔らかい布で擦ります。

注意点として、シートを剥がす際に力をかけすぎると、貼り付けた部分の下地に傷をつけてしまうことがあります。また、剥がす際に温めすぎると、下地の素材が変形したり、変色することがあるため、注意が必要です。

ダイノックシートの耐用年数

ダイノックシートの寿命は、使用環境や使用状況によって異なりますが、一般的には10年から20年程度と言われています。ただし、適切なメンテナンスを行い、適切な使用方法を守ることで、長期間美しさを保ち続けることができます。また、使用環境によっては、劣化が早く進む場合がありますので、適切な使用環境下で使用することが大切です。

今回は、ダイノックシートを使用する際に気を付けるべき注意点について詳しく解説しました。ダイノックシートは、デザイン性が高く、施工が簡単で、様々な場所で利用されています。しかし、注意点を守らないと、思わぬトラブルや不具合が生じる可能性があります。

まず、ダイノックシートを貼る前には、素材や対象面の表面がきれいで平滑であることが重要です。また、水分や油分、ホコリやゴミなどがついている場合は、取り除いてから作業を開始する必要があります。

さらに、ダイノックシートの色合いによっては、太陽光や照明の影響を受けやすいため、色あせる可能性があることも忘れてはなりません。特に、直射日光を浴びる場所や、照明器具の近くに貼る場合には、色落ちや変色のリスクがあるため、注意が必要です。

また、ダイノックシートは、熱収縮率が大きいため、温度変化によって収縮や膨張が生じる可能性があります。そのため、温度が急激に変化する場所には使用しないようにしましょう。

インテリアシラカワではダイノックシートの施工も承っております。

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