床がきしむ?床が劣化している判断基準とは

床がきしむ?床が劣化している判断基準とは

水回りの床がぶよぶよになっていませんか?

水回りの床がぶよぶよしている、波打っているように見える、といった症状が気になっていませんか?これは、台所やお風呂場、洗面所などで長年使用していると起こりやすい現象で、放っておくと家全体の劣化につながります。築10年以上経過している場合、早めにリフォーム計画を立てることをおすすめします。

床のぶよぶよが気になったらまずやるべき2つのこと

床のぶよぶよが気になったとき、まず行うべきことは現状把握と詳しい診断です。

やるべきこと① ぶよぶよしている範囲の確認

床のぶよぶよが気になったら、まずはその症状の原因と範囲を確認しましょう。床の上を歩いてみて、どの範囲がぶよぶよしているのか、どれくらい沈むのかをチェックします。範囲が狭い場合は床材の劣化、広い場合は床下の劣化が考えられます。特に広範囲にわたる場合は、基礎部分の劣化やシロアリ被害が考えられるため、早めに対処が必要です。

やるべきこと② 住宅診断を受ける

劣化が進んでいる場合、耐震性能も低下している可能性があります。基礎部分の劣化によって耐震性が低下すると、地震が起きた際に建物がバランスを保てず、半壊や全壊のリスクがあります。地震大国である日本において、耐震性の低い家に住み続けるのは不安です。家全体の性能を確認するためにも、住宅診断を受けることをおすすめします。

住宅診断が必要な理由

  1. 住まいを長持ちさせる
    • 計画的なメンテナンスを行うことで、住宅の耐用年数を2~3倍に延ばすことが可能です。住宅診断を通じて必要なメンテナンスや補強を行い、大切な住まいを長持ちさせましょう。
  2. 住まいの価値を維持する
    • 日本の住宅は築約22年で評価額がほぼゼロになると言われていますが、適切なメンテナンスを行うことで、資産価値を維持することができます。国もメンテナンスされた住宅の評価を高める動きを強化しています。
  3. コスト削減と安心・安全な住まいの実現
    • 見えない部分の劣化は進行しやすく、手遅れになると大規模な工事が必要になることがあります。定期的な住宅診断を行い、早期発見と対処をすることで、維持管理コストの削減が可能です。

床がぶよぶよになる理由と改善方法

床がぶよぶよになる理由として、以下のような原因が考えられます。

下地が劣化している

下地の劣化には、床板を支える根太(ねだ)や大引の劣化と、それらを支える床束(ゆかづか)や束石(つかいし)の劣化の2種類があります。

根太(ねだ)や大引の劣化

過度の湿気によって床材が腐食し、床板の下まで広がると根太や大引が腐ってしまいます。これには防水シートの設置や乾燥砂利の使用、床下の換気対策が有効です。腐った根太や大引は新しい木材に交換します。

床束(ゆかづか)や束石(つかいし)の劣化

湿気や水漏れによって床束と束石の間に隙間が生じたり、コンクリート製の束石が崩れたりすることがあります。これにより、床と下地の間に隙間が生まれ、床がぶよぶよになります。床を剥がし、劣化した床束や束石を交換し、素材を銅や樹脂製に変更することが必要です。

接着剤が劣化している

多くのフローリングは接着剤で薄い板を張り合わせて作られていますが、湿気の多い場所では接着剤が劣化して剥がれ、床材が浮いてしまいます。この場合、新しい床材に全て変更するか、新しい床材を上から貼り付ける方法で対処します。ただし、床の高さが変わるため、扉の開閉や周りの床材との調和も確認する必要があります。

シロアリの被害

床がぶよぶよする原因としてシロアリ被害も考えられます。シロアリは水分を多く含む木材を好むため、水漏れや湿気の多い場所の床材は特に狙われやすいです。シロアリ被害に遭うと木材がボロボロになり、床がぶよぶよになります。この場合、床下のリフォームと併せて薬剤散布によるシロアリ駆除を行う必要があります。被害が広範囲に及んでいる可能性もあるため、詳細な調査を行った上で対処することが重要です。

床のぶよぶよ対策とリフォームの進め方

床がぶよぶよしている原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。以下に、具体的な対策とリフォームの進め方を紹介します。

床のぶよぶよ対策

  1. 湿気対策
    • 床下の換気を改善し、防湿シートを敷くことで湿気の侵入を防ぎます。これにより、床材や下地の腐食を防ぐことができます。
  2. 防水対策
    • 水回りの防水対策を徹底することが重要です。防水シートの設置や壁と床のシーリングをしっかり行い、水漏れを防ぎます。
  3. 定期的な点検
    • 定期的に床下や床材の状態を点検し、早期発見と対処を心掛けましょう。専門業者による点検を受けることで、見えない部分の劣化を防ぐことができます。

リフォームの進め方

  1. 現状把握
    • まず、床のぶよぶよがどの程度進行しているかを確認します。範囲や原因を特定し、適切な対策を講じます。
  2. 専門業者への相談
    • リフォーム専門業者に相談し、詳細な診断を受けます。必要な工事内容や費用について説明を受け、最適なプランを提案してもらいます。
  3. リフォーム計画の立案
    • 住宅診断結果をもとに、リフォーム計画を立てます。必要な工事の範囲や予算を明確にし、スケジュールを立てて進めます。
  4. リフォーム工事の実施
    • リフォーム工事を実施し、床のぶよぶよを解消します。工事期間中は仮住まいの手配や生活の調整が必要になることがあります。
  5. アフターメンテナンス
    • リフォーム後も定期的なメンテナンスを行い、床材や下地の状態をチェックします。問題が再発しないように、継続的に対策を講じます。

まとめ

水回りの床がぶよぶよしている場合、早めの対策が必要です。現状把握と住宅診断を行い、原因を特定して適切な対策を講じましょう。湿気や防水対策、定期的な点検を行うことで、床の劣化を防ぎ、住まいを長持ちさせることができます。専門業者と相談しながらリフォーム計画を立て、安心して快適な生活を送りましょう。

インテリアシラカワでは床材の張替え、リフォームも行っております。
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