壁紙とダイノックシートの違い

壁紙とダイノックシートの違い

ダイノックシートとは

ダイノックシート(Dinoc Sheet)は、3M社によって製造される装飾フィルムのブランド名です。ダイノックシートは、家具・壁・扉などの表面に貼ることができる粘着性のあるフィルムです。

表面にプリントされているデザインが本物に近い柄であり高級感があります。また取り付けが比較的簡単で、特別な道具や技術を必要としないため、DIYも可能ですが広い範囲や曲がった馬箇所への施工は難しく業者への依頼をオススメします。

ダイノックシートと壁紙の違い

ダイノックシートと壁紙は用途やデザインに違いがあります。ダイノックシートは高い耐久性があり、多様な場所に適用可能で、リアルなデザインが特徴です。

一方、壁紙は広い面に対して使用し、壁や天井など住宅内装での美観を保つ役割があります。
ここでは、どのような違いがあるかをもう少し詳しくご紹介します。

素材と耐久性

ダイノックシートの耐用年数は10年程度なのに対し、壁紙の耐用年数は6年程度です。もちろん使用環境により前後しますが一般的にはこれぐらいの耐用年数と言われています。
ダイノックシートは主にポリ塩化ビニル(PVC)で作られており、非常に耐久性が高いことが特徴に挙げられます。
ダイノックシートは耐水性、耐熱性、耐汚染性などの特性を持っており、商業施設や公共の場所でも多く使用されています。
対して壁紙は主に住宅の内装で使用され、コストを抑えた施工が可能になります。

デザインとテクスチャー

ダイノックシートは木目・金属・大理石・革などのリアルな質感を表現できます。本物の素材のような高級感と質感を実現できる点が魅力です。
一方、壁紙は様々な色、パターン、デザインがありますが、ダイノックシートほどの立体感や質感の多様性はありません。
本物に近い質感を求める場合はダイノックシートが適しています。

施工箇所とメンテナンス

ダイノックシートと壁紙の違いは施工箇所にもあります。ダイノックシートは曲面に貼り付ける事ができますが、
壁紙は剥がれやすく曲面への施工にはあまり適していません。
ダイノックシートは自己粘着性があり、専門業者による取り付けが推奨されますが、自身での施工も可能です。また、耐久性と汚れに強い性質のため、メンテナンスが比較的容易です。
壁紙は壁に接着剤を使用して貼り付けられます。取り付けはやや複雑で、時間がかかるため、専門業者に依頼をするのをオススメします。
また、汚れや損傷に対してはダイノックシートよりも弱く汚れや破れに対してのメンテナンスの事も考えておく必要があります。

用途

ダイノックシートは以下の幅広い場所で利用されます。
・家具
・壁
・扉
・自動車
・船舶の内装
壁紙は主に以下の場所で使用されます。
・お部屋の壁
・天井

広い場所へ壁紙が適していますが、
扉やカウンターなど人の手が触れるところは特に耐久性が求められる為、ダイノックシートが使われる事が多くあります。

耐水性

ダイノックシートには高い耐水性があります。水拭きも可能で、掃除もしやすいのがメンテナンしにおいて多きなメリットです。
一方、壁紙は製品により水分を吸収してしまう製品も多く、汚れのお掃除もしにくいです。
しかし近年、壁紙も表面に特殊な加工をしているものが増えており、耐水性があり、耐用年数も長く期待できるものが市場に出ています。

使用場所

ダイノックシートは屋外でも使用できる耐久性をもっています。紫外線にも比較的強く、色褪せや劣化も少ないです。温度や湿度の変化に対する耐性も高く、実際に屋外の装飾に使われています。

一方、壁紙は水に弱い製品が多く、雨の日や梅雨の時期の湿度の高さでカビが繁殖してしまいます。水に濡れると、接着剤も落ちる可能性があるため、屋外での装飾には向いていません。

価格

ダイノックシートは一般的に、壁紙よりも高価な素材です。
理由は以下の通りです。
・ザインの複雑さ
・高品質のポリ塩化ビニル(PVC)で作られている

ダイノックシートは壁紙と比べて価格が高くなりやすいですが、耐久性とメンテナンスの容易さを考えると取り入れる箇所によっては良い選択になるかもしれません。

ダイノックシートはオシャレでメンテナンスが簡単

ダイノックシートは壁紙と比べて掃除がしやすく、扱いやすい点が取り入れる大きなメリットです。複雑な形状にも施工が可能でお部屋のインテリアのポイントにもなります。
対して壁紙は広く平らな箇所への施工に向いており、コストを抑えながらお部屋の印象をガラッと変える事ができます。

壁や天井はお部屋の中でも占める面積が大きいため、張替えを行うだけでお部屋がぱっと明るくなります。

どちらの素材も良いところ、苦手なところがありますので特徴を理解して選ぶ事をオススメします。

仕上がりを求めるなら施工は業者へ

先程紹介したようにダイノックシートは自分で貼り付けもできますが、自分で貼り付けるとシワがよったり、斜めになったりと柄がある分簡単ではありません。

美しい仕上がりにしたいなら、少し費用はかかりますが専門の業者に依頼しましょう。

インテリアシラカワでは壁紙の施工、ダイノックの施工、ともに承っております。お気軽にご相談ください。