クロスについた黄ばみの落とし方
- 2024.08.30
- コラム
新築当初の美しい壁紙も、時が経つにつれて徐々に汚れや黄ばみが目立つようになってきます。特に、壁紙が黄ばんでしまうと、水拭きだけではなかなか取れず、困ってしまうことが多いのではないでしょうか。
実は、壁紙の黄ばみを効果的に取り除くためには、いくつかのコツがあります。この記事では、壁紙を綺麗な状態に保つための黄ばみ除去の方法について、紹介しています。
ぜひ参考にしていただき快適な居住空間を維持してみてください。
重曹を使った黄ばみ取り
壁紙が黄ばむ主な原因は、油汚れです。たとえ直接油がつかなくても、料理中にはねた油が微細な油煙となり、空気中に漂って壁紙に付着します。その結果、キッチンだけでなく、リビングやダイニングなどの壁紙も黄ばみやすくなるのです。また、タバコの煙にも油分が含まれており、これが壁紙の黄ばみをさらに悪化させる原因となります。
このような油性の汚れには、アルカリ性の重曹がとても効果的です。重曹は、油を分解する性質を持っており、簡単に手に入る掃除道具として重宝されます。
まず、重曹を水に溶かし、それをスプレーボトルに入れて黄ばんだ部分に吹き付けます。その後、柔らかい布やスポンジで優しくこすります。
または、重曹を水に溶かした液体を布に染み込ませてから、黄ばみの部分を拭いても同様に効果があります。この方法を用いることで、壁紙の黄ばみが効果的に除去され、再び明るく綺麗な状態を取り戻すことができるでしょう。
洗剤の使用による汚れ除去
油性汚れには重曹が適していますが、水性の汚れには洗剤が効果的です。特に、重曹で落ちにくい黄ばみには、市販の中性洗剤を使用するのが簡単で便利です。
家庭にある中性洗剤は、多くの場合、壁紙の汚れを落とすために十分な効果を発揮します。使用方法も非常にシンプルで、洗剤を水で薄め、布やスポンジに含ませてから、黄ばみの部分を優しく拭くだけです。
しかし、普通の中性洗剤では落ちにくい黄ばみの場合、「オレンジオイル」配合の洗剤を使用すると、より効果的です。オレンジオイルには油を浮かせる効果があり、頑固な油汚れを取り除くのに役立ちます。壁紙に染み込んだ黄ばみも、この洗剤を使うことで比較的簡単に落とすことができます。
それでも落ちない場合には、漂白系の洗剤を使用することを検討してみてください。ただ、漂白剤系洗剤は、強力な成分で黄ばみを除去しますが、同時に壁紙を傷めるリスクもあります。
そのため、まずは目立たない部分でテストし、壁紙が傷まないか、色落ちしないかを確認することをおすすめします。
また、使用する際には必ず水で薄め、十分な換気を行いながら作業してください。特に漂白剤系洗剤は揮発性が高いため、密閉空間での使用は避け、常に通風を確保するようにしましょう。
スチームクリーナーの活用
さらに、スチームクリーナーを使うことで、壁紙の黄ばみを効率的に落とすことができます。スチームクリーナーは、高温の水蒸気を強力に噴射し、その熱と圧力で汚れを浮かせて落とすクリーニング機器です。この方法は、特に頑固な黄ばみや油汚れに対して非常に効果的です。
高温の水蒸気が汚れを柔らかくし、浮かせた後に布で拭き取ることで、壁紙を傷つけることなく、短時間で黄ばみを除去することができます。
スチームクリーナーは、壁紙だけでなく、キッチンの油汚れや車の内装の清掃にも使える多用途なクリーナーです。そのため、購入する際に初期コストはかかりますが、長期的に見れば非常に便利で、家全体の清潔を保つための有力なツールとなるでしょう。
また、化学薬品を使わないため、環境にも優しく、安全に使用できる点も大きなメリットです。
壁紙の黄ばみを防ぐ方法【予防が肝心!】
壁紙が黄ばむ前に、事前の対策を講じることが重要です。ここでは、壁紙を長持ちさせ、黄ばみを防ぐための方法をご紹介します。
定期的な手入れを心がける
まず第一に、定期的な手入れが何よりも大切です。黄ばみを長期間放置すると、汚れが壁紙に深く染み込み、完全に除去するのが困難になります。その結果、クリーニングの費用がかさむことにもなりかねません。また、賃貸物件に住んでいる場合、退去時に高額な費用を請求される可能性もあります。定期的に掃除を行うことで、一度にかかる手間も少なく済むため、日常的な手入れを習慣化することが効果的です。
室内での喫煙を控える
室内で喫煙すると、タバコのヤニが壁紙に付着し、黄ばみが進んでしまいます。
そのため、できるだけ室内での喫煙は避けるようにしましょう。どうしても室内で吸いたい場合には、空気清浄機を活用したり、換気扇を常時稼働させたりすることで、被害を最小限に抑えることができます。これにより、壁紙の黄ばみを予防し、美しい状態を保つことができます。
壁紙のコーティングを施す
壁紙にコーティングを施すことで、汚れや黄ばみを防ぐ効果があります。コーティング剤はホームセンターなどで購入できるため、自分で施工することも可能です。
しかし、仕上がりを重視するのであれば、専門の業者に依頼するのが最も確実で、長持ちする方法です。賃貸住宅の場合、コーティングを施せない場合もあるため、事前に管理会社に確認することをお勧めします。
剥がせる壁紙を活用する
もう一つの効果的な方法として、剥がせるタイプの壁紙を貼ることが挙げられます。このような壁紙は、100円ショップやホームセンターなどで手軽に購入することができ、汚れや黄ばみが目立ってきたら簡単に取り替えることができます。
コーティングよりも手軽で、壁紙の貼り替えを通じて、インテリアのデザインを気軽に変える楽しみもあります。ただし、頻繁に貼り替える場合、その都度新しい壁紙を購入することになるため、長期的には費用がかかる点に注意が必要です。
まとめ
壁紙は、日々の生活の中で少しずつ汚れていくものですが、適切なケアをすることで、長期間美しい状態を保つことができます。今回ご紹介した重曹や洗剤、スチームクリーナーを活用して、壁紙の黄ばみを効果的に除去し、居心地の良い住環境を維持しましょう。
またどうしても汚れが取れない、剥がれなどがある場合は張替えも検討してみましょう。
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