自分できるクロスのお掃除方法

自分できるクロスのお掃除方法

クロス(壁紙)はお部屋の印象を決める大きなポイントとなります。その為クロスが汚れていると全体が古く見えたり居心地が悪く感じたりしてしまいます。
今回は自宅でできるクロスのお掃除方法を種類別にご紹介します。是非参考にして頂き日頃のお掃除に役立ててみてください。

ビニールクロスについて

ビニールクロスの特徴

・高機能製品も多くカビや汚れに強いモノがある
・柄や性能など製品の種類が豊富
・汚れても拭き取りなどかんたんな掃除で綺麗を保てる

塩化ビニール樹脂を主な素材とするビニールクロスはビニールシートに紙などを裏打ちして製造されている商品です。日本のほとんどの住宅で利用されているためデザインや柄などがとても多くラインナップされています。抗菌や防汚性が高い商品があるのもビニールクロスの特徴です。

ビニールクロスのお掃除方法

基本的にお手入れがしやすいのがビニールクロスの特徴です。食べ物や飲み物などが壁紙に付いた場合でも固く絞った雑巾で水拭きをすればほとんどの汚れは落とせます。
しつこい汚れや付いた汚れが落ちにくい場合は家庭用の中性洗剤を使うと綺麗に落ちます。

紙クロスについて

紙クロスの特長

• 紙の質感で柔らかな印象になる
• アレルギーを持っている方も比較的安心

紙製の紙クロス(紙壁紙)は名の通り紙の雰囲気を活かしたデザインが多く優しく素朴な印象を楽しめます。日本特有の手漉き和紙から作られるモノもあり耐久性は他の素材の壁紙と比べると劣りますが魅力的な質感が味わえます。

紙壁紙にお掃除方法

紙の壁紙はビニールクロスに比べ強度や耐久性が劣る上に性質上水を吸い込みやすいという特徴があります。汚れが付いた場合はすぐに乾いた布やティッシュ等で上からポンポンと叩くように汚れを拭き取ります。
手垢などの汚れには消しゴムも有効なので試してみてください。

織物クロスについて

織物クロスの特徴

・凹凸があり高級感のある質感
・摩擦に強く耐久性がある
・アレルギーなど化学物資が気になる方にも最適

織物クロスは麻や綿、レーヨンなどで作られておりプリントされたクロスにはできないボリューム感と高級感を楽しむことができます。結婚式場やホテルのロビーで使用されることが多いですが、最近では一般住宅でもインテリアのポイントとして使用される事が多くなりました。
素材の特徴からホコリが付きやすくお掃除やメンテナンスには少し手間がかかるクロスです。

織物クロスの掃除方法

織物クロスは水拭きをすることができない為、ブラシを付けた掃除機でホコリを取るのが基本的な掃除の方法です。食べ物などの汚れが付いた場合は固く絞った布などで表面を軽くタタキながら汚れを取ってください。

オレフィンクロスについて

オレフィンクロスの特徴

・水拭きができて汚れに強い
・耐久性が高く傷が付きにくい
・煙が発生せず有毒もほとんど発生しない

オレフィンクロスはポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を主原料として作られています。
大きな特徴は排気の際に煙の発生が少なく有害物質の発生がほとんど発生しない点です。
耐久性も高く傷が付きづらいのも安心です。ビニールクロスのように水拭き可能な点も掃除などのしやすさからポイントが高い部分です。

オレフィンクロスの掃除方法

ビニールクロスと同様のお掃除方法で大丈夫です。
水か中性洗剤を薄めた布で拭き取り終わりに乾いた布で拭いてください。クロスの表面が凸凹がある場合は歯ブラシ等を軽く当てて汚れをこすると落ちやすいです。注意点としてはシンナーを使ったり塩ビ製品と長時間接すると変質する場合があるので注意が必要です。

クロスを綺麗に保つ為に気を付けること

お部屋の印象を左右するクロスはいつも綺麗に保ちたいですよね。日頃のちょっとした気遣いでクロスの綺麗な状態をキープすることができます。

直射日光をできるだけあてない

直射日光はクロスの劣化を早めます。カーテンやブラインドを設置して日中はできるだけ直射日光が当たらないようにしましょう。夏など日差しの強い季節はUVカットの機能を持った高機能カーテンを利用するのもオススメです。

高温や熱風を避ける

ストーブなどの暖房器具がクロスに近いと火の熱で歪みや剝れ、変色の原因となります。暖房器具を使う冬場は直接熱風がクロスに当たらないように場所を調節しましょう。
冬場は加湿器を利用する家庭もあるかと思いますが、湿度が高くなりすぎないように注意しましょう。
こちらも剝れなどの原因になります。

粘着テープを使わない

ガムテープやセロハンテープなど粘着の強いテープは変色や汚れの原因となります。どうしても貼る場合はマスキングテープの利用をオススメします。

薬品や強い洗浄剤を使用しない

薬品類は壁紙を傷める大きな要因となります。長時間付着することで変色などが起きる可能性があるので不用意に付着させないこと、付着した場合もすぐに拭き取る事を意識しましょう。

換気をして風通しを良くする

結露や部屋の湿度が高くなるとカビやシミ、クロスの剝れに繋がります。
風通しを良くするために換気扇や除湿器、サーキュレーターなどを使用する事をオススメします。
タバコを吸うご家庭は特に壁紙が汚れやすいので特に注意しましょう。

最後に

クロスはお部屋の印象を大きく決めるインテリアの一つです。機能性も上がりご家庭でお手入れがしやすい商品も出てきましたが、汚れる前の基本的な対策も長持ちさせるコツの一つです。
是非上記のポイントを抑えて日頃のメンテナンスをしてみてください。