壁紙を貼るとき“下地”はとても大事

コラム

壁紙を貼るとき“下地”はとても大事って知っていますか?

家の模様替えを考える時、まず思い浮かぶのって「どんな壁紙にしようかな?」という部分ですよね。木目調やコンクリート風、ホテルみたいなグレー、かわいいパステルカラーなど、最近はデザインも本当に豊富で、選ぶだけでもワクワクします。
でも実は、どんなに素敵な壁紙を選んでも、その良さを100%発揮できるかどうかは“下地”で決まるって話、意外と知られていません。

壁紙って、表面に貼ってあるシートのことだけをイメージしがちですが、その下には石膏ボードやベニヤ、既存のクロスなどいろんな層があって、その状態が仕上がりに直結しています。今日はそんな「下地」の重要性について少し深掘りしていきます。

なぜ下地がそんなに大切なの?

壁紙は、ただペタッと貼って終わり…ではありません。壁紙って、意外と薄いんです。薄いってことは、下地のデコボコや傷、穴、継ぎ目があると、そのまま浮き出て見えてしまうということ。

たとえば、古いクロスの継ぎ目が浮いていたり、画びょうの穴だらけだったり、石膏ボードのジョイント部分が段差になっている状態で壁紙を貼ると、完成した瞬間はキレイに見えても、時間が経つにつれて段差が浮き出したり、壁紙が引っ張られて亀裂が出たりします。
これではせっかくお金をかけて貼り替えをした意味がありません。

つまり、壁紙選びよりも先に、壁の状態を整えておくことが本当の勝負どころなんです。

下地が整っていないと起こるトラブル

実際、下地処理を軽視するとこういうことが起こります。

  • 壁紙がすぐ剥がれてくる

  • 継ぎ目がすぐ浮いてくる

  • 凹凸が透けて見えて気になる

  • 壁紙の柄が歪んで見える

  • カビ・結露が発生しやすくなる

  • 触るとフカフカする

特に湿気が多い場所は要注意。下地処理が甘いと、湿気を吸った部分が膨らみやすくなり、見た目にも耐久性にも影響します。
小さな問題が、後々大きなストレスや追加費用になってしまうってわけです。

職人さんがしている下地処理ってどんなこと?

壁紙のプロが行う下地処理は、一般の人が想像するよりずっと細かい仕事です。ざっくり言うと次のような工程があります。

  1. 現状の壁の状態チェック
    ひび割れ、浮き、穴、カビなどを確認します。

  2. 補修作業(パテ処理)
    穴や段差をパテという材料で埋めて平らにします。これが本当に重要。

  3. 研磨
    パテが乾いたらヤスリで削り、ツルッと滑らかな面をつくります。

  4. シーラー処理
    下地の吸い込み防止や接着剤の密着向上のための材料を塗ります。

ここまでして初めて、壁紙が美しく貼れる状態が整うわけです。
プロの仕上がりがキレイなのは、この“地味だけど神レベルに重要な作業”をしっかりやっているからなんですね。

DIYで壁紙を貼る人ほど、下地を軽く見がち?

最近は自分で壁紙を貼れるDIYキットも人気ですよね。でも、実はトラブルが起きやすいのもDIYあるある。
理由はシンプルで、「下地は多少ボコボコでもなんとかなる」と思ってしまうから。

きれいに貼れたように見えても、数ヶ月後に継ぎ目がピシッと割れてくる……なんて話、とても多いです。
DIY自体は楽しいし悪いわけじゃないのですが、下地処理だけは手を抜いちゃいけない部分なんです。

結局、下地にどこまで手をかければいいの?

答えは簡単。

「触って凹凸がわかる壁は、仕上がりにも必ず凹凸が出る」

つまり、触ってスムーズならOK。引っかかるところがあるなら要補修です。
見た目では気づきにくいので、特に光が当たる壁は注意。窓から光が差し込む方向から見ると、少しの段差でも影になって強調されます。

高価なクロスこそ、下地が命

実はこれ、知らない人が多いのですが…

壁紙が高級であればあるほど、下地の粗さは目立ちます。

質感のいいクロスほど薄かったり、光沢があったりするので、凹凸が透けやすいんです。
せっかく高いお金を払ってこだわった壁紙なのに、下地処理が甘いせいで仕上がりが安っぽく見えてしまう…これは避けたいですよね。

まとめ:壁紙は“見た目”で選ぶもの。でも、完成度を決めるのは“下地”

壁紙選びって楽しくて、どうしても柄や色に気持ちが向きがちですが、実は満足度の8割は下地で決まると言っても過言ではありません。

  • 壁紙は下地の上に成り立っている

  • 下地が悪いとどんな壁紙も本領発揮できない

  • DIY勢も経験者も、まずは下地を整えるのが成功のコツ

  • こだわるなら壁紙より先に下地に投資するのが正解

次に壁紙の貼り替えを検討する時、ぜひ**“どんな壁紙を貼るか”より“どんな下地を作るか”**に注目してみてください。
同じ壁紙でも、仕上がりの美しさと長持ち度がまるで違ってきます。

見えない部分にこそ本当の価値がある──壁紙の世界は、まさにそんな奥深い世界なんです。

インテリアシラカワではクロス工事を請け負っております。クロスの張り替えやお部屋のイメージを変えたいなとお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

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